コウノトリの野生復帰を願い生物の多様性を育む農業を

 

兵庫県但馬地方の豊岡市では、絶滅危惧種であるコウノトリの野生復帰に取組んでいます。コウノトリも住める環境をつくるため、農薬を減らし、生物の多様性をとりもどす農法が進められています。

コウノトリとの共生の願いを込めて、「コウノトリ育む農法」で栽培した大豆と、「コウノトリの舞」の認証を受けた小麦を、但馬の地の多様な微生物が四季の温度変化のなかでゆっくり醸した天然醸造醤油です。

 

拡がるコウノトリ育む農法

 

「コウノトリと人との共生」を掲げ、人にもコウノトリにもあらゆる生物に良い環境を守ろうと、2003年3名の生産者(1ha)から始まったこの取り組みは、200haに拡がり、お米だけにとどまらず、大豆にも拡がりました。

冬に水を張った田んぼにはイトミミズの仲間や菌類が増え、トロトロ層が厚くなると、稲株がたい肥に変わり雑草の種は土の深いところに埋め込まれます。イトミミズは魚やヤゴのえさになり、ユスリカやミジンコはカエルや蜘蛛を増やします。こうして生まれた多様な生き物の暮らす田はコウノトリのえさ場となるとともに安全な農作物(米・麦・大豆の輪作体系)の基盤となっています。

 

 

こうのとり大豆生産部会
森垣部会長

中谷農事組合法人
小島組合長

天然醸造の醤油づくり

 

大徳醤油は、今日の醤油造りの主流になりつつある適温醸造(もろみを加温して発酵期間を短縮する方法)を行わず、四季の温度変化に合わせて微生物が活動する伝統的な天然醸造法を守っています。

 

杉蔵に住み着いた多様な発酵微生物がその生命活動の産物としてしょうゆを醸していく様は、多くの生き物が暮らす田畑が、安全な農作物を育てていく姿に似ています。農家の努力に応える醸造を続けていきたいと思います。